アメリカでスマッシュヒットを記録したSFムービー！
突然地球に難民として降り立った正体不明の“彼ら”と共に暮らすことになる人間の困惑と、マイノリティーとして生きる“彼ら”とのドラマをしっかりと見せた作品。
そのオリジナリティーあふれる物語と、摩訶不思議な“彼ら”の造形に目を奪われる！
【内容】
ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるのだが……！
この映画は設定が斬新でとても面白い。最初、ドキュメンタリーチックで展開して行くのも斬新。エイリアンの武器がめちゃくちゃ強くて、ラストの戦闘シーンは興奮した。映像も結構キレイ。ただ、キレイすぎて逆にエイリアンが気持ち悪いかも。僕の場合、最後までエイリアンは気持ち悪かったです。
ひたすら主人公のヴィカスが可哀想なストーリーだが、途中から性格が良いのか悪いのかよく分かんなくなってくる。ヴィカスはだいたい自己中心的な判断を下し、それが少しイラッとするが、状況を考えるとあの様になってしまうのは仕方ない事だと思う。その為、ストーリーは所々胸糞悪かった。
アパルトヘイトで有名な南アフリカ出身の監督なので、この映画には、根底に差別というものに対する監督自身の怒りがあるのですが、綺麗事を言っていない為、安っぽくなっていません。映像と音楽とストーリーで、それを見せつけてくれます。
アパルトヘイトに重ねて観ると、攻撃的な人類の愚かさなど、ストーリーの見方が少し変わってくると思います。
