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太陽の下の10万ドルのHKのレビュー・感想・評価

太陽の下の10万ドル(1964年製作の映画)
3.7
ジャン=ポール・ベルモンドとリノ・ヴァンチュラ共演の貴重な作品。
どちらも大好きな俳優なんですが、今まで観る機会が無く今回ようやく鑑賞(もう1本共演作があるようですが)。
ベルモンド(当時31歳)は『いぬ』や『リオの男』の頃で、ヴァンチュラ(当時45歳)は『女王陛下のダイナマイト』や『冒険者たち』よりもちょい前あたり。
片や元ボクサー、片や元プロレスラー出身でどちらも鼻の形に特徴アリ。

監督はベルモンドともヴァンチュラとも何度か組んでいるアンリ・ヴェルヌイユ。
ヴェルヌイユは西部劇を撮りたかったらしく、カウボーイ・ハットのベルモンドとヴァンチュラが馬の代わりに大型トラックで迫力の追跡劇を繰り広げます。
ジョルジュ・ドルリューのスコアもヴェルヌイユの期待に応えてか西部劇風。

運送会社の新型トラックと積み荷を盗んでトンズラしたベルモンドを社長命令で同僚のヴァンチュラがひたすら追っかけますが、全編トラックが走るだけの映画で他に思い出すのは『恐怖の報酬』くらいでしょうか。あ、あと『コンボイ』も?

共演は運送会社の社長にゲルト・フレーベ(『007/ゴールドフィンガー』)。
ヴァンチュラが足止めを食らってるとコミカルな音楽とともに必ず通りかかるトラック仲間のベルナール・ブリエ(『追悼のメロディ』他)が儲け役。
残念ながら女性陣があまり印象に残らないのが減点対象か。

追跡の果てのラストがちょっと釈然としませんが、2人がひとつの画面におさまってるだけで嬉しくなってくるので良しとします。

しかし、パケ写がボケボケですね。ないよりマシか。
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