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放浪の画家 ピロスマニのbrianのネタバレレビュー・内容・結末

放浪の画家 ピロスマニ(1969年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

グルジア(現ジョージア)の画家ニコ・ピロスマニ(1862〜1918)の生涯を描いた伝記映画。
グルジアの面積は日本の東北地方の総面積と同じぐらいだから小国である。
ピロスマニの画風は素朴でプリミティブ。キリンや乳牛などが映画の中で印象的に映し出されていた。
彼が描いた絵を気に入って購入する人もいれば、新聞などからは幼稚な絵だと非難を浴びてしまう。
元々体が弱いうえに人付き合いがうまくいかない彼は自分自身を追い込んでしまい失意のなか生涯を終える。
19世紀という時代を考えた時、もちろんメディアは発達していないし隣国との交流も盛んではない。芸術に対する評価は今と比べると違いがあるのだろう。
しかし、彼が描いた作品は永遠に残り人々に愛され続けている。そして、半世紀前の映画を鑑賞して素晴らしい「動く絵画」に暫し堪能することができた。穏やかなオルガンの音色が心地よい。

どんなことがあろうとも芸術は朽ちない。

https://youtu.be/j19L9QdVdZw
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