よしたか

放浪の画家 ピロスマニのよしたかのレビュー・感想・評価

放浪の画家 ピロスマニ(1969年製作の映画)
4.0
アブタンディル・ヴァラジ主演
ギオルギ・シェンゲラヤ監督作品
[放浪の画家 ピロスマニ]

ピカソは、どなたもご存知ですよね?
ピロスマニ…知りませんでした…
そのピカソが一目置いた画家の方、
だそうです…

グルジアの孤高の天才画家の半生…
ピロスマニの生き方を静かに
映し出していました。

不遇な人生だったようで、
観ているのはなかなかに切ないです。
グルジア映画ですし、古い作品、
全然役者さん知りませんでしたが、
ピロスマニ役の方の哀愁っぷり…
相当なものでした…


劇中何枚も登場するピロスマニの作品、
その構図にも似た画面の作り、
絵画を見ているようでした。
人物を真正面から捉えたカットが、
本当にたくさんあります。
ここまで徹底しているのは、
初めて観ました、新鮮でした。

ボクには芸術分野の才能ゼロですし、
絵画の良し悪しなんかわかりません。
審美眼なぞ持ち合わせておりません!
でも、このピロスマニさんの絵、
素直に良いなぁと思いました。

素朴なタッチの人物や動物、
すごい親近感です、好きです♪
劇中観ていてもわかりますが、
全く飾らない性格だったようです。

他にもグルジアの田舎の人々の、
質素な生活、お祭りの楽しさ、
いろんな全く知らない文化など…
未知の国を知る面白さもありました。
けっこうな淡々とした映画ですが、
最後まで興味を持って観ていました♪

観るかどうかけっこう迷いました、
でも観て良かったです。

[放浪の画家 ピロスマニ]

2016 4 名古屋名演小劇場にて観賞しました。