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ブラック・ライダーのdiesixxのレビュー・感想・評価

ブラック・ライダー(1971年製作の映画)
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『ノープ』でポスターが貼られていたことから興味を持ち、ちょうどクリイテリオンからのBlu-rayが出たため入手。画質が良く、青空が映えている。
南北戦争が終結し、奴隷制が廃されても黒人への差別が止まず、南部を脱出する黒人たちを手助けするバック(ポワチエ)と、最初は対立しているが奇妙な友情で結ばれ、共闘するようになる伝道師(ベラフォンテ)のバディ的西部劇。途中、二人が白人たちに奪われた金を取り戻すために襲撃するんだけど、金が足りずに銀行強盗をする展開にやや面食らう。ポワチエのセルフイメージから考えるとかなり攻めたのかな。ブラックスプロイテーション前夜のため、スカッと感が少なく、シナリオも、演出も緩い感じがするが、今回ジョーダン・ピールによって黒人西部劇映画史に位置付けられたことで、存在感を高めていくのではないか。特にバックの妻ルビー・ディが後半は二人と一緒に馬を駆って動き回るのには高揚する。
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