HELLOPANDABOOK

天然コケッコーのHELLOPANDABOOKのレビュー・感想・評価

天然コケッコー(2007年製作の映画)
3.4
4コマ漫画のようにワンエピソードたちをつなげて1年を見せてくれたと思ったら、原作は漫画だった。ジャケットの田舎の夏の天然色が印象的すぎて、ひと夏の物語と決め込んでいたら、1年の四季だった。邪推だが、見た後にジャケットのプランBを考えるなら、卒業式後だと思われる、透明感のあるひんやりした教室、黒板にキスするヒロインの横顔かな、と思った。佐藤浩一、この作品の役が今までで1番しっくりきた。良い役どころを完璧にしてくれてると勝手ながら思った。この恋がどうなるかなんてどうでもいい。おそらくはどうにもならない青春の恋だろう。ただ、そこでその時間を生きる人たちの、壊れやすいが美しいささやかな天然色の情景はまちがいなくあり、それを記憶に未来を生きていける。
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