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令嬢ジュリーのkazu1961のレビュー・感想・評価

令嬢ジュリー(1951年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-056 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋第4回カンヌ国際映画祭のパルム・ドール受賞作品の本作、ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの戯曲を映画化した名作です。

🖋伯爵令嬢ジュリーと使用人ジャンとの階級を超えた禁断の愛とたった一度の関係の悔恨、そして自立した女性であった母親の性差を超えた育成と永遠の呪縛(トラウマ)。。。そんなことから情緒が不安定な主人公伯爵令嬢ジュリーと、その愛に振り回させる使用人ジャンの見事な心理描写に魅入ってしまう作品です。

🖋古典映画らしい二重露出の技巧を駆使した美しい映像と北欧らしい自然描写そして上記の心理描写で納得させられる、そんな作品です。

🖋特にクライマックスが秀逸で、令嬢ジュリーは使用人ジャンの関係を持ったことの嫌悪感と罪悪感に苛まれ、彼女選んだ人生、結末は。。。ここにも母親の呪縛が。

😢Story:(参考: TSUTAYA)
夏至祭の夜、伯爵令嬢ジュリーは熱狂的な雰囲気に惑わされ、下男に身体を許してしまう。一夜明け、ジュリーは誇りを取り戻そうと決意して……。

🔸Database🔸
・邦題 :『令嬢ジュリー』
・原題 :『Froken Julie』
・製作国 : スウェーデン
・初公開 : 1951
・日本公開 : 1952/08/15
・上映時間 : 93分
・受賞 : 第4回カンヌ国際映画祭
パルム・ドール
・監督 : アルフ・シェーベルイ
・脚本 : アルフ・シェーベルイ、ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ
・原作 : ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ
・撮影 : ヨーラン・ストリンドベルイ
・音楽 : ダーク・ビレーン
・出演 : アニータ・ビョルク 、ウルフ・パルメ 、アンデル・ヘンリクソン 、マックス・フォン・シドー 、メルタ・ドルフ 、リッシ・アーランド

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
アウグスト・ストリンドベルイの同名の著名な一幕戯曲より、スウェーデン王室演劇場出身のアルフ・シェーベルイが脚色・監督した一九五一年度作品で、同年カンヌ国際映画祭においてグラン・プリを獲得した。撮影はイエラン・ストリンドベルイ(原作者と親戚)、音楽はダグ・ヴィレーンの担当。主演はすべて王室演劇場出身のアニタ・ビョルク、ウルフ・パルメ、アンデルス・ヘンリクソン(彼は監督者でもある)。以下、メルタ・ドルフ、リッシ・アーランド、子役のインゲル・ノウルベルイ、ヤン・ハーゲルマンらが助演。
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