カルト宗教と聞くと身構えてしまう。しかし本作では「カルト宗教」という群ではなく「信者の荒木さん」という個を取り上げてくれたことで色眼鏡が外れた感覚になった。
彼らも我々とほとんど変わらない一般人だった。
考えればそうであることなんて分かるはずなのに、こうして時間をかけて知っていかないとそんなことも気付けないなんてなんだか自分を情けなくも思う。
最後の最後、みんな結局人の子だよなあと思わせられる作りの巧さに唸ってしまった。
ドキュメンタリー作品としても、正しい目線を保つための教材としても大変素晴らしい作品だった。