叫び

「A」の叫びのレビュー・感想・評価

「A」(1998年製作の映画)
3.8
まるで魔女狩りのような信者への追及。過熱する報道のせいで住む家すらも失ってしまう信者たち。広報の荒木氏、当時28歳。若いなー。ドキュメンタリーは事実を公正に記録する、というのが命題であって、対立する両者どちらにも感情的になってはいけない、と思うのだけど、監督の教団側の立ち位置に少し疑念をいだく。BGMとかないほうが良かったのに。映画としてエンターテイメントに振られてしまった感があります。風化させてはいけない事件だが、悪魔教団という扱いはいかがなものか。もっと昔から神の名の元に遥かに大勢を迫害、虐殺してる宗教もいっぱいあるのにな。ところで麻原の遺族が、当時排泄もおぼつかなく、意思確認さえできなかったのに死刑執行されたことに対して訴訟をおこしているようだ。東京オリンピックを前に、恩赦での教団関係者への減刑を恐れ、執行を急いだのだという。事実ならば明らかに違法。法治国家として、真摯に向き合って欲しい。あ、そういえば桜の会ってどうなったんですか?どっちも故人だから、もうどうでもよくなりましたか?しらんけど。
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