ベルイマンの先輩格であるアルフ・シェールベイ監督が「もだえ」(1944・脚本ベルイマン)に次いで2回目のカンヌ・グランプリを受賞した作品。
スウェーデン、白夜祭の狂騒の中で伯爵の娘ジュリーと召使い…
男女平等を唱える人は精神異常者っていう時代だったのか…「高飛車な女?嫌いじゃない、むしろ好きです喜んで靴にキスします何なら舐めますデュフフフ」っていうメンズが未来に溢れてるなんて思いもよらなかっただ…
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回想シーンと現在の語り手が地続きで映るのがおしゃれだった。ちょうとこの間見た「エレニの帰郷」にもそのような場面が。
気がつくといるマックス・フォン・シドーさんの存在感。
お話は、母親の復讐の道具…
恐らく当時は嫌な令嬢がああいう結末を迎えて、男尊女卑思考が強い方々がほくそ笑む様な作品なんだろうな〜。
行間を読みきれなくてちょっとよく分からない部分はあったけど、ジュリーは生まれた瞬間から可哀想だ…
【第4回カンヌ映画祭 グランプリ】
スウェーデンの作家ストリンドベリの同名小説を映画化した作品。カンヌ映画祭では、マンキーウィッツの『イヴの総て』やブニュエルの『忘れられた人々』を抑えて『ミラノの奇…
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伯爵家のわがままな令嬢と、婚約者がいる下男との恋を描いた作品。複雑な生い立ちを持ち屈折した性格の令嬢、下男が気になるのだが、令嬢としてのプライドが顔を出し素直になれない。そんな彼女なのだが幼い頃から…
>>続きを読むベルイマンの先輩格ながら、パルムドール受賞作の二本以外は日本で紹介されていないアルフ・シューベルイの二度目のパルムドール(当時は単にグランプリ)受賞作。
原作はストリンドベリの戯曲。
「ファニーと…
想像していた以上にハードだった。
恋とは何か、身分違いの召使いに、そして自分に問うヒロイン。
母親からのかつての呪縛に苛まれながら選んだ結末が、切ないというよりひたすら苦しい。
音楽やカメラワークの…
1951年のカンヌ映画祭バルムドール受賞作品。自立主義の女性である母親に翻弄される、不幸な貴族令嬢の話。
戯曲の映画という事で、キャストやスタッフの多くがスウェーデンの王室演劇場出身。役名の無い馬丁…