アーモンドフィッシュ

007/ゴールデンアイのアーモンドフィッシュのレビュー・感想・評価

007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)
3.7
007シリーズ17作目。ピアース・ブロスナン版ボンド1作目。子供の頃に観て以来久しぶりに観たんだけど、かなりのおバカ映画だったんですね…ビックリしました。最初から最後まで「そんなことあるかい!」てツッコめる、Z級サメ映画に似てる所があります。でもこれぞ007ですね。ダニエル・クレイグ版から入った人はギャップに驚くかも!?

ハッキングでイングランド銀行からお金を盗み、その後ロシアから盗んだ「ゴールデンアイ」という電磁パルスマシーン(オーシャンズ11でベガスの街を停電させてたアレ)でロンドンの街のありとあらゆる電子機器のメモリー媒体をダメにさせてロンドンの街を壊滅させるというのがヴィランの目的。でも今の時代はクラウドバックアップがあるから、それくらいでは一時的な混乱を起こすことは出来ても一つの大都市を壊滅させることは無理ですよね。そういう所がすごく時代を感じるなと思いました

逆にタイムリーなところもあって、今作のヴィランがウクライナ人なんです。それもただウクライナ人という設定ではなくて、旧ソ連時代に弾圧と迫害を受けて両親とイギリスに亡命、でもイギリス政府は何もしてくれず、それどころか逆にソ連との対立を恐れて彼らの身柄を引き渡そうとしたので両親は失意のうちに自死。だから彼はロシアとイギリス両国に尋常ではない恨みを抱いているのです…今まさに起こってることを連想させますよね

個人的にはピアース・ブロスナンは007史上最高のジェームズ・ボンドだと思ってるので、ダニエルロスになられてる方、ブロスナンボンドもぜひ一度ご覧ください。オススメです。