御朱印帳

007/ゴールデンアイの御朱印帳のレビュー・感想・評価

007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)
3.4
ピアースフロズナンで初ボンド
始めのソ連の化学兵器工場のトイレで逆さに登場するのはミッションインポシブルでも出たなと思ったら、トムクルーズはこの映画に影響を受けたそう。

また、グルジア出身の女パイロットが実はコサック出身だった006の下で働き、ロシアに宇宙からミサイル、ゴールデンアイを打ち込むのは、両方ともロシアに翻弄された民族なので、今のウクライナ戦争を踏まえると興味深い。イギリスはさすがMI6の国と思う。ボンドも孤児だつた生い立ちが明かされる。

また、イギリスの国産車がほとんど外国資本傘下になつたので、ボンドカーもBMWになつたのはやはり1990年代のお話。また、最初の場面の化学工場 はロールスロイスの廃工場跡でのロケ、ということでイギリスの自動車産業の衰退がよくわかる。

ピアースフロズナンはクールに決めてスタイリッシュ、知性もありユーモラス、アクションもこなす。ショーンこネリーほど粗野でなく、ロジャームーアほどスケベで軽くない。

1990年代と旧ソ連が崩壊した時代背景で、途中で出てくるロシア人歌手たちもなんか変でロシア人から見るとステレオタイプに見えるかも。また、サンクトペテルブルクで戦車で敵の車を追いかけると言うものすごい設定。ロシアの人たちには屈辱的だつたかも。

フリゲート艦やヘリはフランス軍から借りたそうでさすがボンド映画、スケールが違う。
007映画の一つの完成形のように感じた。
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