せーや

007/ゴールデンアイのせーやのレビュー・感想・評価

007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)
3.8
豆知識:Qはメッチャ食う

007を全部観ちゃおうのコーナー!
第17作目は「ゴールデンアイ」!

私が生まれた年に公開された記念すべき映画だ!(どうでもいい)

21世紀を目前に控えた中、
ボンドはモナコでロシアの犯罪組織のメンバー、
ゼニアを監視していた。

はじめましてピアースボンド!

なんと前作から6年。
冷戦の終結と旧製作陣の降板によって
大変革期を迎えた007シリーズ。
昔ながらの007はダルトンボンドで終結し
ピアースボンドによって新たなボンドが始められた!

ピアース・ブロスナンは当時42歳。
今までのボンドに比べても年齢的にも若い…
と言いたいところだったけど
ダルトンは41歳、レーゼンビーは30歳(!)でした。

とはいえ、長きにわたってボンドを演じた
コネリーとムーアに比べれば圧倒的に若い←
「え?何が変わったの?またボンド交代しただけでしょ」
とか言わないでね。

まずピアースボンドは
今までのボンドの良さを全て詰め込んだボンドであり
いらないところは全て排除したのである!

コネリーやダルトンようにタフだけれど
彼らほど暑苦しいわけではなくて(失礼)、
ムーアのようにジョークが上手いけれど
彼ほどアクションが鈍いわけではなくて(失礼)、
レーゼンビーのように若々しいけど
彼ほど人気がなかったわけではなくて(超失礼)。

そんな、前4代のボンドの
良いところだけをしっかりと押さえているから
面白くないわけがないのだ。
(ちなみに剛毛胸毛は復活)

まず、序盤から謎の任務遂行中。
初っ端から相棒(?)006と行動を共にしているため
今回こそは007以外のセクションが活躍する!
と思っていたんですが…。
本当に情けないよ。00セクション。
いろんな意味で。

そしてストーリー上の敵はロシア。
今までは「ソ連」という明確な敵がいたから
ストーリーも作りやすかったんだろうけど
そのせいで毎回悪役がソ連になってしまっていたので
マンネリ化が激しかった。
今回も「またロシアかよ」感は否めなかったけど
まあ、ちょっと複雑だから良しとしよう。

ピアースボンドは何よりアクションがキレッキレ!
しかもその爽やかな見た目から全くしつこくない!
まさにシリーズ史上最もスマートなボンドだ!
特に街を駆け抜ける戦車は最高だ!

それにしても、若い頃の彼を見ていると
トム・クルーズと似てるなぁと切実に思う。
イーサンハントのモデルだけあります。

さらに今回はキャスト一新ということで
M、マネーペニーが初お目見え!
Mはクレイグボンドのママ(嘘)、ジュディ・デンチ!
女性蔑視的な古い007の殻を抜け出すための策なのか。
バーナード・リーよりデンチのが怖いよ。

しかしQは相変わらずご健在!
いつも通り、おちゃめ。

そしてボンドガール。
本来はナターリアなんですけど
ファムケ・ヤンセンの衝撃が強すぎる。
きっとMの方は興奮するんじゃないかなぁ…(遠い目)

加えてショーン・ビーンやアラン・カミングなど
現在のビッグスターが名を連ねる今作。
色々変わった新007の序章です。
せーや

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