ヨダセアSeaYoda

007/ゴールデンアイのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)
2.5
観た回数:1回
直近の鑑賞:DVD BOX(20.04.30)
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うーん。
アクションがかなり進化したのと引き換えに、物語は随分適当に感じました

【STORY】
 強力な電磁波で都市機能をダウンさせられる衛星兵器 "ゴールデンアイ" を、敵から奪還せよ!


【ダークな雰囲気】
 ボンド役がピアース・ブロスナンに交代した1作目。
 映像の明度も、キャラ作りも、これまでになくダークな雰囲気の仕上がりになりました。

 ちょっとティム・バートン監督作品っぽく感じました。

 ピアースがボンドのうちはこのダーク感で行くんでしょうか?


【話が全然ダメ】
 物語としてはひどすぎました。

 全体的に行き当たりばったりだし、衛星やミサイル的な危機はこのシリーズで腐るほど観てきたので、もうあまりハラハラもできませんでした。

 今作でボンドは "ある人物" について随分感傷的になっているようですが、
正直観客的にはその人物にも大した思い入れもないし、感情移入できず完全に置いてきぼり状態でした。


【アクションの進化と、やり過ぎ問題】
 1995年製作とあって、アクションの進化は非常に強く感じられました。

 特に格闘アクションシーンでのテンポの良さ、カメラワークの鋭さはかなり現代に近づいてきたように感じます。
 そういう部分は素直に燃えました。

 とはいえ、他のシーンがさすがに派手さを求めるあまり、やり過ぎてしまったようにも思えます。
 特に戦車に乗り込むシーンでは、一時的に敵の悪行を忘れてしまうほど、ボンド自身が破壊者になってしまっており、派手さには笑いましたがスパイ物語としては最悪です…笑


【モンスターレディ】
 ボンドガール(?)にも派手さを追求。敵側のサディスト女を演じるのは、『X-MEN』シリーズのジーン役で有名なファムケ・ヤンセン。

 彼女の強烈な狂いっぷりはこれまでの007シリーズにはなかったもので、新たな風を吹かせましたね!!
 心から楽しそうな顔で性行為と殺人を繰り返す彼女のキャラは、今作のダークな世界観にも合ってました。
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