Mina

新・猿の惑星のMinaのネタバレレビュー・内容・結末

新・猿の惑星(1971年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1,2作目からガラッと変わり、CGもないので映像が進化した感じ。結局知能があって生態系のトップに君臨する生物は、それを脅かす存在を排除しようとするものなんだな、、と。人類と猿人類との間で堂々巡り。

印象深い台詞やエピソードが多かった。猿人類が人類との力関係を覆した発端の話。地球を滅ぼした原爆は人間が作ったものだろうという皮肉に耳を貸さず、来たる猿人類の支配を憂うハスライン。ヒトラーの暗殺には賛成したが、ヒトラーが赤ん坊の頃から殺すべきかという議論。それを決める権利が我々にあるのか?という大統領の問いに、分からないと答えるハスライン。それでも彼が「世界に残された時間について誰かが考えないといけないんだ」という台詞もまた真理。と、全体的にハスライン博士の振る舞いや台詞がキーだったように感じる。

ここまで三作品、猿の惑星シリーズを観てきて学んだ鑑賞時の心がけが2つ。①何も考えずに観ることなかれ。②割と簡単にみんな死んでしまうので愛着を持ちすぎることなかれ。(コーネリアスの鼻ヒクヒクが好きだったから寂しい)
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