ゴン吉

続スーパージャイアンツ 悪魔の化身のゴン吉のレビュー・感想・評価

3.9
日本初の特撮スーパーヒーロー映画「スーパージャイアンツ」シリーズの第8弾。 
新東宝社長の大蔵貢が製作、宇津井健が主演、明日香実らが共演、瀬戸麗子がヒロインを演じる。    

宇宙からやって来たスーパージャイアンツこと田中(宇津井健)が孤児院の青葉学園で保父として働くことに。そんな折、戦争で左目と娘を失った科学者が魔女を作り、戦争のない平和な世の中を作るため人類抹殺を企て、毒薬を開発する…   

スーパージャイアンツは普段はハットを被りスーツ姿で、活動時には頭にアンテナのような突起物を有して顔以外は全身タイツで覆われたモッコリ姿で大活躍。
ピストルの銃弾にも耐える強靭な肉体で自由に空を飛び回り、彼の奮闘にワクワクです。
本作は魔女が登場するが、後のヒーロー作品に敵役で登場する改造人間や怪人の原型とも言うべき役で興味深い。
テーマは反戦で、戦争を忘れかけた戦後復興期に作られた作品ならではの内容。
沢山の孤児が登場するが、戦争で両親を亡くした戦争孤児を象徴しているのかもしれない。
ラストは孤児たちへの温かい言葉で締めくくるのが何とも言えない。 
「みんな体に気を付けて 明るく元気ないい子になるんだよ」
ゴン吉

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