ゆみモン

幸福のスイッチのゆみモンのレビュー・感想・評価

幸福のスイッチ(2006年製作の映画)
4.3
文字通りのハートフル・コメディ。
二女・怜の心情の変化や成長が無理なく描かれている。
50代後半のジュリーは、自分の仕事に拘りと誇りを持つ頑固親父役がはまっている。なんだか楽しんで演じているようだ。もっと出演場面を増やしてほしかった。

家族の確執や愛情がもちろん主なテーマだろう。
が、父親の「品物は売って終わりやない。使い方がわからなくなったら教えて、何か困っていないか聞いて回る。売った後が大事なんや。」という姿勢から、「仕事」とは?「働く」とは?ということについても考えさせられる作品だ。
品物やサービスが溢れ、便利過ぎる現代だが、アナログ人間の私は、こういう商売人に残ってほしいと思う。