先日『フィフス・エレメント』を観たから、リュックベッソン監督をダメ押しの追撃。
“ニキータ”。
この後に続くスタイリッシュな女の殺し屋系の作品の元祖、金字塔みたいな作品。
ゴロツキ共と強盗に入ったところを警官隊に取り押さえられ、何とか生き残る。
が、捕まって罪を問われて死刑、、、かと思いきや、便宜上、死んだことにされて生き残り、よくわからない“政府の組織”とやらで訓練を受け、女殺し屋となる。
今や王道の展開とギミックがたくさん。
自分の死を偽装した葬儀の風景、女性や素人だと甘く見る訓練教官に文字通り噛み付く破天荒さ、その無鉄砲な勢いと純粋さを“素質がある”とされて、徐々に本格的にその世界に足を踏み入れていく。
フランスの映画でリュックベッソン。
アクションや破壊力も圧倒的だが、女性らしさを活かした人物描写。
フランスの街並みと音楽も相まってしっとりした雰囲気の数々、とてもオシャレ。
外出を許されて、戸惑いながらもディナーに酔いしれようとしていたところにさらにプレゼントだと言われて喜んでいたら、中身は“銃”。
、、、彼女の実地の初任務。
色々と計画通りに行かずにトラブルがありながらも、他勢に無勢の中、がむしゃらに窮地を脱しようとする彼女。
こんな形で彼女が野に放たれていくという展開。
これが、まさに“スタイリッシュ”というやつか。
殺し屋、秘密工作員としての訓練。
スキルを身につけると同時に、タフなフィジカルと、冷静なメンタルを身につけようとしながらも、女性としての心、初めて芽生えた純愛との葛藤もある。
たびたび劇中に出てくるマシンガン。
誰もがぶっ放しまくるが、その連射音がとても重くて好き。
マシンガンといえば、パララララ、みたいな音が通例だけど、ドドドドド、みたいな。めちゃ破壊力ありそうな銃火器感が現場の壮絶さを引き立てる、さすが、リュックベッソン。
無事に訓練を終えて外に出れてからも、相変わらず破天荒で、無鉄砲で、勢いそのままで純粋なニキータ。
彼女が23歳の設定というのが信じられなさ過ぎる大人な雰囲気。すごいな、フランス。
しかも、そこからイタリアのベニス、いちいち風景がオシャレすぎる。
でも、そんな中でも、ガッツリ“殺し”任務、、、と純愛。
純粋な純愛生活と、秘密工作員としての殺し屋任務の両立に奔走しながら、かつてゴロツキのヤク中だった自分の居場所を何とか手探りで見つけるような。
正反対の世界を背負って生き抜く彼女の表情や存在自体が力強くて、ただのアクションではない雰囲気がある素敵な純愛“殺し屋”アクション映画。
ラストシーンまでどこまでオシャレか。
満を持して出てくるジャンレノ、渋くてカッコいい。どうしてこんなに丸ブチのサングラスが似合うのか。
出てきてから散り際まで絵になる男。
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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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