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ニキータのxavierのレビュー・感想・評価

ニキータ(1990年製作の映画)
2.0
名前はニキータ、泣き虫の殺し屋…
警察官を殺し捕らえられた不良少女のニキータは、このまま死ぬか国家機密の殺し屋として生まれ変わるかという過酷な選択を迫られる。生きる道を選んだ彼女は3年間の猛訓練の末プロの殺し屋に成長する。
しかし無情にも愛するマルコと幸せな日々を望むニキータは、マルコに自分が殺し屋だと言う事を伝えられずにいた…
ストーリーはこんな感じ。
なかなかツッコミどころの多い作品だよね
ニキータが何故不良少年たちといるのか?
ニキータが殺したのは警官1人なのに、何故ほかの人が殺した分まで罪を負うのか?
裁判では無期懲役だったのが、何故いつの間にか死刑になったのか?
何故、死か殺し屋か選ばないと行けなかったのか?…
など、挙げていったら解らないぐらいツッコミどころが出てくる。

そして何気にストーリーは駆け足だし。
1日立ってしかいない感じなのに"もう3年も経ってるの?"って感じ。
上映時間の事を考えれば、そこら辺を端折るのは解るんだけど、それにしても酷い。
と結構、ストーリーは破綻してる感じ。

またニキータにも共感が出来ない。
あんだけ、あっさり警官を殺した割には、自分が死刑になるのは怖いんだな。
そして殺し屋になる為の訓練も自分勝手仕放題なのに、教官のボブは見放さない。
訓練の成果も出せていないのに…
その上、殺し屋なのに泣き虫だし…

観終わって感じた事は、この話は映画向きじゃないってこと。
まだドラマにして、ニキータのバックボーンや殺し屋になる為の訓練、そしてマルコに自分が殺し屋だと話せない心の葛藤とかを描いて行けば、もっとエモーショナルな作品にもなるし、殺し屋の活動もちゃんと描けばノワールとしてもいい作品になりそうなんだもん。そしたら、こんな中途半端な作品には成らなかっただろうしね。
ホント残念だったなぁ…

因みに殺し屋ヴィクトル役でジャン・レノか出ています。
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