明石です

地球最後の男 オメガマンの明石ですのレビュー・感想・評価

地球最後の男 オメガマン(1971年製作の映画)
3.7
『地球最後の男』を見たついでにこの『オメガマン(!?)』も試聴。無人の街をオーブンカーで飛ばしたり、無人の映画館でウッドストックを見たりする序盤の一連のシーンがとても良い。評価はあまり芳しくないみたいだけど、全体通して普通に楽しめました。

そして肝心のオメガマンvs吸血鬼の戦闘シーンは『アイアムレジェンド』のイメージで見るとかなり原始的。ただベンハーことチャールトン・ヘストンが主演なだけあって、バイクアクションや銃撃戦などの派手なアクションシーンは見ものではある。死神みたいなマントを着て、キャーキャー騒ぎながら主人公を襲いにくる吸血鬼たちは怖いというよりむしろ可愛い。

しかし顔の肉が腐乱した感染者たちが普通に喋ってるの逆に斬新な気がする。ロメロのゾンビ映画のオリジナルになった作品を下敷きにしてるので、どうしてもゾンビのイメージで見ちゃう。細菌爆弾の事故により伝染病院が拡大したという、米ソの核開発を風刺するテーマは時代を感じられて好き。しかし「オメガマン」とはいかに。同原作の3作目に当たる『アイアムレジェンド』がいかにイカしたタイトルかよくわかる。
明石です

明石です