為五郎シリーズを見たことがないので（見ねば）、シリーズ全体でどんな位置づけになるかとかは全然わからないのだけど、為五郎登場シーンの満員列車の中で網棚からぬっと足が出てくるシーンの異様さが良い。とにかく既存の枠をぶっ壊し、自分の思うがままブルドーザーのように突き進んでいるように見てながら民謡であったり“歌舞く”パターンにははまっている行動であったり観客と共有できる部分があるので置いてかれるみたいなことはない。とはいえ、結末はそっち側で落ち着くんだ〜とは思ったけど。妻は！？子は！？子は！？（思わず2回言う）
財津一郎の悪びれなさ（自我的なものの芽生え、とまで解釈してしまって良いのかな……）がなぜか全然否定できなくて不気味な味わいのある作品だと思う。緑魔子さんのかわいらしさと財津一郎の顔の筋肉、手足の動き。
