57年に発表した小説「穴」は
アルベール・カミュに絶賛された
監督・脚本・原作 ジョゼ・ジョヴァンニの遺作になった
22歳で獄中生活を味わったジョヴァンニ監督自らが
映画化した自伝的作品
ギャンブラーのジョーは息子マニュが拘留している
刑務所の前にあるカフェでじっと待つ
死刑を宣告されたマニュ
息子に対する愛情をうまく表現できない
「深い思いに沈む 自由は戻らないのだから」
と窓の光に手を当てるマニュ
ブリュノ・クレメールの演技が神々しい
ヴァンサン・ルクールの目の光に魅かれる
父と子の確執と距離 終始無言
二人の言葉のない関係は次第に互いに理解していく
救いの道を見つけようと
寝ずに息子を助けるべく奔走する
愛と知性が人を救う
家で待っていたジョーの姿は泣ける…
互いに短い言葉を交わす父と息子
陰日なたとなっていた父の背中
映画館のシーンに感動しました
音楽も良かったです