このレビューはネタバレを含みます
美しくも儚い2人の男婦の青春ロードムービー。
若かりし頃のキアヌ・リーヴスとリヴァー・フェニックスが観れるだけでとても価値がある。
作品を通して、マイクとスコットの対比がすごく苦しかった。美しくも残酷で、救いようがなくて...
でも彼らはきっとこうなる運命だったんだろうなあって。
そしてマイクの生き様がリヴァー・フェニックスの生い立ちと重なって切ない。
もしリヴァー・フェニックスが亡くなっていなければ...と考えずにはいられないけど、
でもそれは劇中の「おれだって普通の家庭で育っていたら―」と同じくらい、考えても仕方のないことなのかもしれない。
雑誌の表紙が話し出したり、性描写を静止画にしたりと低予算の中で印象に残る画面構成やシーンを作っていたのがすごかった。
没後30年経っても未だに語り継がれる俳優が何人居るだろうか。
刹那に生きた伝説の俳優、叶うなら活躍している姿をもっと見たかった。