まるのすけ

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けのまるのすけのレビュー・感想・評価

4.3
シリーズ17作目。

寅さんが焼き鳥屋で飲んでいるとみすぼらしい老人が無銭飲食で店員と揉めており、可哀想に思った寅さんが代わりに支払い、飲み直し、その後家に連れて帰る。

とらやに一晩泊まった老人。宿屋と勘違いしていた為に横柄な態度を取っていた老人は寅さんに怒られ、お詫びとして落書きのような筆の絵を渡す。それを老人の指示の通りに神保町の古本屋へ持っていくと、その絵が7万円で売れてしまう。老人は日本画の大家池ノ内青観だった。

その後旅先の兵庫県龍野で青観と再会。その付き合いの中で、ぼたんという芸者と出会い親しくなる。寅さんは、いずれ所帯を持とうと冗談を言ってぼたんと別れる。

柴又に帰った寅さんのところにぼたんが現れる。悪人から200万を騙し取られたぼたん。タコ社長も同行してなんとかならないかと直談判するも相手は何枚も上手で太刀打ち出来ずに終わる。それを聞いた寅さんは怒りのあまりとらやを飛び出すも、相手の居場所など何も知らない。
そこで青観のことを思い出し会いに行く。ぼたんの苦境を話し、彼女のために売れる絵をさっと描いて欲しいと頼むも難色を示す青観…。

最後のぼたんの選択が良かった。

冒頭の夢がジョーズのパロディ。ジョーズ本編より展開グロめな気がする。