ナチスも戦場シーンも一切出てこないのに、これ程切実に戦争の残酷さを描けるものか。ラストで自分の名前を呼ばれて思わず両手を挙げてしまう場面、戦争が人間に与えるトラウマが突き刺さってきた。アリダ・ヴァリ…
>>続きを読むこの映画「かくも長き不在」は、1961年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。
バリの郊外で、カフェを営むテレーズは、ある日、店の前を通った浮浪者を見て驚愕する。
第二次世界大戦中、ドイツ軍に連れ…
このレビューはネタバレを含みます
ワンアイディアとして面白く仕立ててある。なんか劇っぽい演出だなと感じた。空間の使い方が良い。カフェの中での人の動きが良い。
記憶喪失についての理由も、おそらく頭の傷のせいと明かされるのも良かったし…
"記憶をなくして帰還する男"と"待つ女"というソフィア・ローレンの『ひまわり』と同じ構図だけど、過去(戦争の場面や、女が待ち焦がれている時間など)がばっさりカットされてるのが印象的。
名前を呼ばれて…