殺る気なマックス

ペイルライダーの殺る気なマックスのレビュー・感想・評価

ペイルライダー(1985年製作の映画)
4.1
西部劇の中でも個人的に5本の指に入るくらい好きな作品

【概要】
悪徳地主に嫌がらせを受けながらも金塊を採掘し一発当てようとしているハルとその集落の仲間たち

そこにやたらと腕の立つ神父がやってきて
それによりハル達の折れかけていた心が立ち直っていき…

【感想】
もう最高ですね
そもそも西部劇見て育った人間ではないので西部劇の王道的作品をあまり見てなくて
マカロニウェスタンや名作どころはそれなりに見てはいるがこういう
西部劇と聞いて思い当たるような気分爽快になれる作品ってあんまりないんで貴重だと思ってる

今作は「ドラマ」「キャラクター」「アクション」「絵取り」全てがトップクラス!

アクションに関しては
最後の保安官達との決闘前に採掘場吹き飛ばすわ地主の手下共と先に対決させてその後のバトルへの空気感にうまくつなげてくるわで素晴らしい

んで、保安官達との対決前の堂々と道の真ん中で大自然バックにリロードするイーストウッド
建物から保安官達が出てきたら帽子しかないとかもう!もうヤバいっす
アクションってオッパじまる前もとても重要で
「コマンドー」の武装シーン然り
「ランボー」のバンダナ巻きシーン然り
アクションに入る前にどう持ち上げて繋げるか
そこの部分をイーストウッドはよう分かってる!

そして西部劇といえばどんな悪いことした、フラストレーション溜まったクソ野郎でも銃弾一発の早撃ちで終わらせることが多い中今作は粋ですね〜

保安官とは名ばかりの殺し屋集団相手に街中で1人、また1人と殺していき
保安官達も顔がこわばっていくのが面白い!

大悪党も派手に複数発受けて死ぬし見ていてとても気分爽快

ラストの振り向きざまに笑っている口元がわかるイーストウッドの表情含めラストのラストまで素晴らしかった!

制作年が80年代というのもありイーストウッド監督作と言え結構時代的な特徴も含んだ作風だなと感じた


やはりハリウッド映画が面白いと思えるのはこの頃の作品までなんでしょうか?
これからはこの頃のようなハリウッド映画はもう作られないんでしょうか?
ポリコレ云々抜かしてメインが面白い作品を、観客が楽しめる作品を作るでなく政治的色合いを出すにシフトしてるようなうちは無理なんでしょうね…