風ノ助

愛人ジュリエットの風ノ助のレビュー・感想・評価

愛人ジュリエット(1950年製作の映画)
3.5
囚人ミシェルが見た夢は…

刑務所を抜け出したどり着いたのは記憶をなくした人が集まる村
思い出を持っていない村人はミシェルの話を聞き出して自分の記憶にしようとする

針のない時計があったり勝手に思い出にするための商品が売られてたり設定がファンタジック
つらいことも全部忘れてしまえるから村人たちはみんな楽しそう

「記憶がないからこそ皆幸せなのだ」
「楽しい思い出も変質してしまうことがある、ワインのように、大切に扱わないと不快な後味が残る」
なんか深いような気がする村人の言葉

想い人ジュリエットは夢の中で他の男と結婚してしまうが夢から覚めたミシェルを待っていた現実は…

見栄を張るために罪を犯したミシェルは反省してないしジュリエットの気持ちにも気付けてない
ジュリエットの方がつらいと思うけどな

女はしっかりと現実を見ることができるけど男は嫌なことがあれば逃げてしまうっていうのがこの時代の考え方なのかな
クズ男だけど顔がいいから許せる
風ノ助

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