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日本のいちばん長い日のcamusonのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.7
太平洋戦争終戦日の前日から玉音放送まで、
ポツダム宣言を受諾すべきか否かで煮詰まる閣僚会議、その後の御前会議、
ポツダム宣言受諾に反対する若い陸軍将校達による
玉音放送阻止のクーデター未遂事件(宮城事件)などを描く歴史ドラマ。


玉音放送に至るまでの裏側に、こんな濃密なドラマが渦巻いていようとは、
想像もしていなかったです。まさに映画のようにドラマチックな史実。

上層から下層まで、様々な人間が、各々の思惑で、同時並行的に動き、
それが絡まる歴史のダイナミズムが感じられました。

天本英世がハイテンションなわりに、何をやっていたのか、
イマイチわからなかったですが。
ゴタゴタ感があって良かったです。

役者も熱演。
特に、軍部の大物達のクセのある面構えと腰の据わりようが凄いです。
若き日の黒沢年雄は、常時四白眼で、ちょっと力入り過ぎと思いました。
(米国amazonのreviewを見たところ、唯一の弱点は、
young army officersがover-playedなところだと指摘されてました)
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