★1990年に続き2回目の鑑賞★
ニューヨークに住むアラフォーの三姉妹を巡って、男女間、姉妹間の、女としての確執などを描いたウディ・アレン脚本・監督作品。
アレン監督作品としてはセリフ回しに落ち着きがありちょっと格調高い仕上がりになっている。
長女ファロー、次女ウィースト、三女ハーシーという芸達者に加え、長女の前夫にアレン、現夫にイギリスの名優マイケル・ケイン、三女の同棲者に北欧の重鎮マックス・フォン・シドーという豪華な布陣で、演技の面でも全く安心しきって鑑賞ができる。
描かれる世界は狭いが脚本が良くできていて、コメディ・リリーフを請け負っているアレンとケインの軽妙な場面もいい塩梅で、アラフォーの女性たちの日常的な出来事を悲観的になりすぎることもなく描いていく。
大きな人生の流れの中では、結局人は流れつくところに流れていく、それでいいじゃないかという達観したような視点と、いい大人になってもなんだか若い時とやることは変わらないんだなという微笑ましさにより、なんだかほんわかした気持ちになる映画である。
1回目の鑑賞は大学時代だが、その時は評価5をつけているんだよなぁ。良い映画であるのは間違いないけど、熟女好きだったわけでもないし、なんか不思議な気分。どこにそれほど感銘を受けたのか、当時の私に聞いてみたい気分だ。