1973年イギリス。ハマーフィルム末期、ドラキュラ現代劇第2作として前作に続いてリー、カッシング両御大が登場しているし、ストーリーもイギリス政界エリートが関わる悪魔崇拝主義者とドラキュラが絡む話でなかなか面白い（前作で不良とつるんでいたヴァン・ヘルシングの孫娘が今回は学者の卵だったり色々不整合はあるが）と思うのだが、なぜだか配信がなく、DVDで見る他なさそう。最近再販が出てようやく低価格で購入できた。ドラキュラがすべてを終わらせようと細菌テロを企図する、という話も何だか終末観があってハマー末期にふさわしい。改めて見てもハマー・ドラキュラ第1作のゴシックな調子と対照的な現代ドラキュラものとして良作。
