2023/11/18
職場の先輩に勧められて。
スケボー文化の発展に貢献したZ-boysのお話。
ストリートのかっこよさとダサさが両方出てて良かった。他人の家に忍び込んで空のプールで滑るとか、街中を滑り倒すとか、常識的に考えるとただの迷惑な人たち。自分たちだけが楽しいと思えれば良くて、周りなんか関係ない。そういうところがダサいし、かっこよくもある。嫉妬と羨望、怒りと哀れみ。本当はこういう人たちをダサいって言いたいんやけど、どっかで憧れてる自分を否定出来ひん。
荒目の映像、そしてドキュメンタリーチックやブレたカメラワーク。サーフとスケボーの映像は迫力あって良い。あとは音。滑る際に出る音がかっこいい。
スケボーって黒人文化やと思ってたけど、発展させたのは白人なんかな。黒人がメインで今作に出てこなかった。
70年代後半、数々の名曲が流れる。ほとんどがロック。今やとスケボーはヒップホップのイメージ。ストリートで生まれる文化は時たま急に世界を席巻する。甘くない世界での文化はかっこよさを伴うもんなんかな。
ストーリーとしては、仲間４人の友情物語という感じ。それぞれが己の道を進みだし、友情に亀裂が入るけど、やっぱり帰ってくるところは同じ。シドにとってハッピーエンドという言葉が正しいかはわからんけど、物語上ある程度前向きでポジティブなラストを迎える。時代を席巻したスケボー。コロナ禍あたりにもう一度流行した気がするな。あんな怖いもの絶対乗らんけど。
サーフィンとスケボーのつながりがあったとは思わんかった。サーフィンはしてみたい。
展開に抑揚がないから少し退屈に感じる部分はある。それでも音楽の力と、少しずつ変わっていく環境と人間関係がわかりやすく描かれた良作。
