「あれ…? … 江口の排気音だ! … あいつ …まだ走ってるのか? …
アメリカ、70年代、西海岸に住む不良たちが、サーフィンにスケートボードに夢をかけ興じる話。
格好良くて、よく出来たヤンキー映画。
女にケンカに酒にロックに悪ふざけ。
でも一番は、やっぱり地元の仲間。
ツレの顔ぶれ揃うときィ ♫
集う悪ガキ ♫
マジ無敵ィ 〜 ♫
やかましくて、目立ちたがり屋で、かまってちゃんで、おっかなくて、ちょっと下品な彼らを、べつだん好きでもなければ毛嫌いする訳でもないが、この世界に住む隣人の一人として、彼らは彼らで居てくれていい。
ヤンキーといえば、大好きな漫画「湘南爆走族」の吉田聡作品や、「クローズ」の高橋ヒロシ作品を読んでいつも思うのは、「彼らがこの〈祭り〉を卒業した後、はたしてどんな人生を歩んでいくのだろう?」ということ。
江口たちは?
春道?リンダマン?
はな?ゼットン?九里虎?
でも、彼らならきっと大丈夫。
なぜなら、とてもタフだから。
比べると、映画の中の彼らは正直普通くらい。現実だし(笑)
ただラッキーなことに、彼らには身近にスケボーをする環境と、スケボーブームという特別な波があった。
もちろん主人公たちにも強い熱意と特異な才能があったのは事実だろうが、例えば舞台がボクシングのリングやオートバイのサーキットであったなら、同じ〝世界一の称号〟は桁違いにハードルの高いものだっただろう。
そういった事でいえば、やはり、この映画の教訓として思うことは「自分という種、それを植え育てる場所を間違えるな」ということでしょうか。
つまらない感想になってしまいましたが…
つまりは〈 勝負できるカードには限りがある 〉、勝ち目を見誤ることなく…
よく考え、強く、自由であれ。