ロバート・Z・レオナード監督による、【フィルム・
ノワール】。
戦用余剰品横領の犯人を追って中米の島(カルロタ)にやって
きた刑事、リグビー(ロバート・テイラー)が、容疑者の
美しい妻、エリザベス(エヴァ・ガードナー)の虜になって
しまう…。
冒頭から嵐の夜のホテルの一室、自問自答する主人公刑事、
リグビーの モノローグ回想式 で、簡潔に主要キャストを紹介
し、テンポ良く転がす脚本が快調。
序盤のクラブで歌う容疑者夫婦の妻、エリザベスに一目惚れ
してハマる気持ちも 絶世の美女エヴァ だから説得力がある。
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容疑者に思わず惚れて、、事件そっちのけで不倫に走るって、
ありがち 軟派なメロドラマ展開 を予想するも良い意味で裏切
る。
序盤から足の悪い怪しいビーラー(チャールズ・ロートン)
を配置して、中盤からは、もう1人の黒幕と繋げるのも終盤の
対決に向けて抜かり無い。
【情婦】で有名なチャールズのネチネチ攻めてくる悪役は、
本当にお見事。
中盤過ぎは硬派で、悪党ビーラーを機能させて、本題の事件を
加速させる。
ビーラーは、リグビーとエリザベスの弱みにつけ込み、取引を
要望してくる。
↓
エリザベスは、リグビーと旦那の間で揺れるが、彼女は堅実
で、病気になって生死彷徨う旦那を見捨てて、リグビーと一緒
になる自分を許さない(結婚したからには誓いを破らない
精神)。
↑
あまりに素晴らし過ぎて、逆にリアリティが無い⁈
冒頭の回想に繋げるタイミングもバッチリで、二転三転
(もうちょいスッキリ整理出来たかな)。
クライマックスのカルロタの祭りの街中での連続花火の中、
黒幕と撃ち合うシークエンスは、モノクロでも分かるくらい
豪快アチチな見どころ‼︎
撮影は、総じて陰影は程々、暗部のライティングが絶妙。
ラスト、
エリザベスのスイッチの切替が早いのは少し引っかかるが、、
リグビーのあんな事されたのに、、怒るどころか海より広い
心を男性陣は見習うべき‼︎‼︎
兎に角、メイン2人のキャラが 聖人 過ぎて減点⤵︎
メロドラマ要素を巧みに取り入れるも、硬派なサスペンスの
秀作。
*エヴァ(27)の珍しい⁈白ビキニ姿 を拝めるのはお得感〜