こぅ

賄賂のこぅのレビュー・感想・評価

賄賂(1949年製作の映画)
4.1
ロバート・Z・レオナード監督による、【フィルム・
ノワール】。


戦用余剰品横領の犯人を追って中米の島(カルロタ)にやって
きた刑事、リグビー(ロバート・テイラー)が、容疑者の
美しい妻、エリザベス(エヴァ・ガードナー)の虜になって
しまう…。


冒頭から嵐の夜のホテルの一室、自問自答する主人公刑事、
リグビーの モノローグ回想式 で、簡潔に主要キャストを紹介
し、テンポ良く転がす脚本が快調。

序盤のクラブで歌う容疑者夫婦の妻、エリザベスに一目惚れ
してハマる気持ちも 絶世の美女エヴァ だから説得力がある。

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容疑者に思わず惚れて、、事件そっちのけで不倫に走るって、
ありがち 軟派なメロドラマ展開 を予想するも良い意味で裏切
る。

序盤から足の悪い怪しいビーラー(チャールズ・ロートン)
を配置して、中盤からは、もう1人の黒幕と繋げるのも終盤の
対決に向けて抜かり無い。

【情婦】で有名なチャールズのネチネチ攻めてくる悪役は、
本当にお見事。

中盤過ぎは硬派で、悪党ビーラーを機能させて、本題の事件を
加速させる。
ビーラーは、リグビーとエリザベスの弱みにつけ込み、取引を
要望してくる。

エリザベスは、リグビーと旦那の間で揺れるが、彼女は堅実
で、病気になって生死彷徨う旦那を見捨てて、リグビーと一緒
になる自分を許さない(結婚したからには誓いを破らない
精神)。

あまりに素晴らし過ぎて、逆にリアリティが無い⁈

冒頭の回想に繋げるタイミングもバッチリで、二転三転
(もうちょいスッキリ整理出来たかな)。
クライマックスのカルロタの祭りの街中での連続花火の中、
黒幕と撃ち合うシークエンスは、モノクロでも分かるくらい
豪快アチチな見どころ‼︎

撮影は、総じて陰影は程々、暗部のライティングが絶妙。


ラスト、
エリザベスのスイッチの切替が早いのは少し引っかかるが、、
リグビーのあんな事されたのに、、怒るどころか海より広い
心を男性陣は見習うべき‼︎‼︎

兎に角、メイン2人のキャラが 聖人 過ぎて減点⤵︎


メロドラマ要素を巧みに取り入れるも、硬派なサスペンスの
秀作。


*エヴァ(27)の珍しい⁈白ビキニ姿 を拝めるのはお得感〜
こぅ

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