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幸福(しあわせ)のaiのレビュー・感想・評価

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)
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2023年、235本目。

愛しい妻と可愛い二人の子供、そして美しい愛人。
男は絵に描いたような理想の幸せの真っ只中にいた。
どちらと先に出会うかの違いだけで二人を愛しているという男の言葉には偽りがなく、怒りより恐怖に近い気持ちがこみ上げる。
何か大切な感情が抜け落ちているであろう男の言動はタイトルにそぐわず胸がザラっとする作品だった。

美しい映像に独特のサブリミナル映像が差し込まれ、明るいシーンにも不穏さが漂う。
冒頭のひまわりですら結末を暗示しているように思えた。
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