Anna

幸福(しあわせ)のAnnaのネタバレレビュー・内容・結末

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

胸がつっかえて苦しいが、この感情をどこに向ければいいか分からない
しっかり食らってしまい、気持ちが悪くて悪寒がする

フランスらしい映画。美しいのに、内容はドロドロ。森の中のピクニック、野生の花々、カラフルな街並み、素敵な洋服にインテリアなど60年代のかわいらしい雰囲気をとことん詰め込んだような画面だからこそ話の気持ち悪さがより際立つ。

どうしてしあわせだと感じられるの?本人が全く自覚していないところが一番怖い

僕は幸せだ。二人を愛せる。妻は植物で君は動物、僕らは似たもの同士。

???????

妻のことを完全に見下していて、家にいて子供の面倒を見たりおいしい料理を作ったりしてくれる、扱いやすくて都合のいい女としか思っていない
それは愛してるの?

僕は嘘がつけないからと、妻に不倫したことを告白する。しかも当然許してもらえると思いながら。は???

その後妻は溺死し、不倫相手と新たに「しあわせ」な家庭を築く。その後ろ姿は始まりの場面と同様に何も知らない人から見れば幸福そのものにしか見えない。

怖すぎる。
Anna

Anna