タウン誌が話題になって讃岐うどんブームが起きた実話にインスパイアされた映画。監督さんが香川出身。
正直メインストーリーはオーソドックスすぎて微妙だった。NYでコメディアンを目指していたユースケサンタマリアさんが夢破れ帰郷して、小西真奈美さん、トータス松本さんと出会って云々という。
しかしながら地元のお店の人とか職人さんがいっぱい出てたのは大変良かった。うどんも本物だし。中でも、~してつか、という讃岐弁をさらっと披露してくれたおっちゃん素晴らしかった。香川出身の俳優さんが何人も出演されてたのも華を添えてた。
讃岐うどん発祥に関して、雨の少ない讃岐では米の裏作で小麦を作ってて、江戸時代から観光地にはうどんやさんがあった。一方庶民にとっては、作るのに手の掛かるうどんはハレの日にだけ食べる特別なごちそうだった。戦後になると、製麺機ができたり安い小麦が輸入されるようになって、うどんは日常的に食べられるものになった。という経緯があるらしい。
うどんがごちそうだった頃は、きっと正月の餅のように、家々で、村々でうどんを打っていたんだろうな。その歴史があるから、地域ごとに屋号もあやふやな製麺所がたくさんあるんじゃないかしら。讃岐のうどんやさんは、そういう、コミュニティーと一体化した存在だと思うと、あのストーリー終盤はそこまで白々しくなかったかもしれない。っていうか香川の子供は給食でソフト麺じゃなく讃岐うどんを食べてるの?びっくり😲
あーーーうどん食べたい。でもカロリー高いんだよなー。