リアルとファンタジーアニメとSFの中を漂う「ルパン三世」。劇場版第一作目でこれをしっかり全うしているのが嬉しい。ルパンファンで嫌いな人はいない作品だろうとは思う決定版。「カリオストロ」が未だにルパン映画の代名詞と言われるのもファンとしては悔しいじゃないか。ヘリや大型トレーラーなどのチェイスシーンが楽しい。ドッカンドッカンありえないのだけど、それを楽しめるのがルパン三世。次元や五エ門にもちゃんと見せ場があるけど、クライマックスにつれルパンと不二子だけになり、君たちは脇役なんだよとはっきり位置づけさせてるのも、一作品の構成から考えるに好感を持てる。クローンというとても今時な題材を大昔に作っている。自分はオリジナルか否か、SFですなぁ。これだからルパンを見るとワクワクしてしまう。最後は大きな大きな脳みそ、からのお決まりの銭形と「ごめんねルパン」。突拍子もないけどカッコいい、これぞルパン三世。
