どーもー、どうも！
ミ◯クボーイですー！
お願いしますー！
ありがとうございますー！
ありがとうございますー！ねっ！
今、『天空の城 ラピュタ』より、ドーラから40秒の猶予をいただきましたけどねー！
もうこんなん なんぼあってもいいですからね！
40秒あったら支度できますからねー！
ありがたいですよー！
ねー、言うとりますけどもー！
マッチョ「いきなりですけどね、ちょっとウチのオカンがねー、好きな映画があるらしいんやけど、その名前を忘れたらしくてねー」
角刈り「映画の名前忘れてもうてー どうなってんねんそれー」
マッチョ「せやねん。まぁ、色々聞くんやけど、全然わからへんねんなー」
角刈り「わからへんのー ほな、オレがね、オカンの好きな映画のタイトル、一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかっていうの、教えてみてよー 」
マッチョ「オカンが言うには 日本が誇る世紀の大泥棒が主人公のアニメ映画で、自らを神と名乗る謎の人物との戦いを描いた劇場版の第1作目らしいねん 」
角刈り「あぁー、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』やないかい！ その特徴は完全に『ルパンVS複製人間』やんかー！ 『カリオストロの城』に次ぐ名作と名高い作品やがなー！！すぐわかったやんこんなんー」
マッチョ「ちょっと、わからへんねんな」
角刈り「なにがわからへんのよー」
マッチョ「俺も『ルパンVS複製人間』やと思っててんけどな」
角刈り「そうやろ？」
マッチョ「オカンが言うには、久しぶりに見たら、流石に古臭く感じたって言うねんな」
角刈り「あー、ほな『ルパンVS複製人間』と違うかー 『ルパンVS複製人間』は公開から42年経った今見ても全然新しいからね！ルパンの死刑から始まるという斬新な冒頭にも脱帽やけども、近年でも取り扱われるクローン、アイデンティティという、SFのテーマを見事に描き切った作品なんよ！！エンディングもこれまたお見事で、シリアスな展開を打ち消すかのように流れる三波春夫の「ルパン音頭」が効果的やのよ！！これは北野武の『座頭市』のタップダンスと同じやからね！それを70年代にアニメでやって見せてるんやから、欧米人が見たら眼から鱗のスタンディングオベーションよ！！ほな『ルパンVS複製人間』と違うがなこれー！ もう少し詳しく教えてくれるー？」
マッチョ「オカンが言うには、その映画は幼少期のトラウマになってる人が多いらしいねん」
角刈り「ほな『ルパンVS複製人間』やないかい！！悪役のマモーのルックスがとにかく気色悪いんよ！！子供の体型やのに、顔が青くて、しわくちゃで、白髪の長髪やからね！！薄気味悪くて仕方ないんよ！！マモーとペニーワイズは子供の頃のトラウマなんよ！！昔はよくマモーを思い出してオネショしたからね！！『ルパンVS複製人間』やんかそんなもん！」
マッチョ「わからへんねん、でもー」
角刈り「何がわからへんのよー」
マッチョ「俺も『ルパンVS複製人間』と思ってんけどなー」
角刈り「そうやろー！」
マッチョ「オカンが言うには 悪役が憎くて憎くて仕方ない って言うねんな」
角刈り「ほな『ルパンVS複製人間』とちゃうやないかい！！マモーは気色悪いルックスやけども、不二子に対してめちゃくちゃ一途やからね！！一途に変態なんよ！！目の前でルパンと不二子がイチャついてる姿を見せられてるシーンなんか、口ポカーンと開けてもうてる仕草とか、気色悪いルックスのくせに、どこか憎めない可愛らしいところがあるねんから！！ほな『ルパンVS複製人間』ちゃうがなそれ、もうちょっとなんか言うてなかったー？」
マッチョ「オカンが言うには、家族で見たらちょっと、気まずくなるらしいねん」
角刈り「ほな『ルパンVS複製人間』やないかい！！『ルパンVS複製人間』はちょっとアダルトテイストなんよ！！普段なかなか拝めない不二子のビーチク映ってもうてるからねー！！なんでアダルトテイストになってるかと言うと、脚本に大和屋竺を起用してるからなんよ！この人の初期の作品はちょっとここでは言えないようなタイトルも多いからねー！だからちょっと子供には刺激が強いんよー！！『ルパンVS複製人間』で決まりやもう ！」
マッチョ「でもわからへんねんなー」
角刈り「なにがわからへんのよ！？」
マッチョ「オカンが言うには、アクションシーンがイマイチやって言うねんな」
角刈り「ほな『ルパンVS複製人間』ちゃうやないかい！！『ルパンVS複製人間』は 劇場版1作目にして最高レベルのアクションなんよ！！上空から夥しい数の弾丸、地上から迫る超大型トラック、核ミサイルに、レーザービーム、そのあらゆる攻撃、困難から見事にすり抜けるアクションは、お見事！としか言いようがないからね！！少しだけ注文加えるとするならば、次元と銭形の見せ場をちょっと追加して欲しいぐらいやねん！でも、それを差し引いてもアクションはめちゃくちゃすごいねんから！！『ルパンVS複製人間』と違うわ それやったら！もうちょっとなんか言うてなかったー？』
マッチョ「オカンが言うには、物語の本筋は"賢者の石" を巡る争奪戦やって言うねんな」
角刈り「ほな『ルパンVS複製人間』やないかい！！！"賢者の石" を争奪する映画は『ハリーポッター』か『ルパンVS複製人間』しか無いねんから！！『ルパンVS複製人間』に決まりやー！！」
マッチョ「でもわからへんねん」
角刈り「わからへんことない！！ オカンの好きな映画は『ルパンVS複製人間』やー！！」
マッチョ「でもオカンが言うには 『ルパンVS複製人間』ではないって言うねん」
角刈り「ほな『ルパンVS複製人間』 ちゃうやないかい！！！ オカンが『ルパンVS複製人間』やないと言うんやから 『ルパンVS複製人間』とちゃうがなー！ 先に言えよー！ オレがこれだけ長文のレビュー書いてる間、どういうつもりで見てたん？」
マッチョ「申し訳ないよ だから」
角刈り「ほな ホンマにわからへんやん どうなってんのよー」
マッチョ「オトンが言うにはな…」
角刈り「オトン！！？？」
マッチョ「 『ヒットマンVSキョンシーズ』ちゃうかって言うねん」
角刈り「いや、そんなC級映画 誰が知ってるねん！！ 絶対ちゃうやろー！もうええわ」
