くわまんG

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz -特別篇-のくわまんGのレビュー・感想・評価

3.5
あらすじ:俺はもう、誰も殺さなくて済む。

エレガント閣下のガキが逆シャアやろうとしたからみんなで止めたよ…というお話。

色物のようで共感できる人しか出てこないGガンダムと対照的に、正統派のようで全員キ○ガイなガンダムW。本編の続編となるこの映画は、話の通じないハイなヤツらが駆け足で騒いで終わる、非常に疲れるクリスマスムービーとなっています。

物語の根幹は、各々の過去と向き合ったパイロット達の自立と、指導者に頼らない国民の自立。みんな恥ずかしい服装で恥ずかしいことばかり言うので大筋どころではなくなりますが、カタルシスを呼ぶ(はずの笑)シナリオです。

傀儡の少女、コロニー落とし、「帰るところがある」等々、富野御大へのオマージュがそこかしこに。ただ、ジオンの息子と違ってトレーズの娘が復讐を叫ぶと、冗談過ぎて爆笑不可避です。

バトルシーンは、板野サーカスっぽい実弾の雨あられで満足。ガトリングやミサイルポッドは男のロマンですね。でもトールギスはやっぱ初代が至高です。個人的には、性能を限界まで引き出されて乗り捨てられるリーオーが、スコープドッグみたいで一番好きですね。ヒイロとキリコもちょっと性格似てますし…笑。

まぁ散々いじりましたが、リリーナの胸に倒れ込んだヒイロの表情には少し胸が震えましたよ。本編含め、初めて見せた安堵でしたからねぇ、お疲れ様でしたに相応しいですね♪