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新機動戦記ガンダムW Endless Waltz -特別篇-のbluetokyoのレビュー・感想・評価

2.9
ガンダムというのは、みんな同じなのかもしれない。
腐った体制というのがあって、庶民はみな、それを知っていながら、我慢しているのだ。
そこへ、突如、盤石と思われていた体制を揺るがす事態が発生する。反乱である。ここでは、ジオンの反乱である。
体制は、腐っているので、かなりあたふたとする。だが、体制そのものが崩壊してしまうと、体制の恩恵を享受してきた庶民は、困ったことになるので、反乱を敵視するようになる。
最終的に、反乱は鎮圧されて、ジオン軍、万歳、とか言って、滅んでいく。平和が再び、やって来る。といった流れである。

大統領府で会議をやっているとき、バートン財団というのがデキム・バートンを中心としてクーデターを起こし、地球連邦へ宣戦布告を行う。
バートン財団が擁したのは、マリーメイアである。
ついでに、会議に出席していたリリーナを拉致した。
多数のモビルスーツを配備していて、またたくうちに、周囲を制圧していく。

平和維持のための特殊機関プリベンターが発動する。
ゼクスのトールギスⅢとノインのトーラスがマリーメイア軍の多数のモビルスーツと戦う。
そこへ、さらに、デュオのガンダムデスサイズヘル、トロワのガンダムヘビーアームズ改、カトルのガンダムサンドロック改が加わる。
だが、マリーメイア軍のモビルスーツの数が多過ぎて、じりじりと後退していく。

一方、ヒイロはウイングガンダムゼロで地球に向かっているが、途中で、五飛のアルトロンガンダムと交戦する。五飛は敵対しているわけではなく、戦場にしか、自分の存在意義を見い出せないので戦っているだけなのだ。
あえて、ヒイロは、五飛の攻撃を受け、海に墜落する。

核シェルター化したマリーメイア軍の大統領府に、ヒイロのウイングガンダムゼロが攻撃を仕掛ける。ツインバスターライフルを連射していく。最大出力連続発射なので、ウイングガンダムゼロ自身も反動でダメージを受け大破してしまう。
大統領府の核シェルターを破壊する。

いまはこれまで、ということで、デキム・バートンは、リリーナを撃つが、洗脳の解けたマリーメイアが、リリーナの前へ出て、身代わりとなって撃たれた。
マリーメイアを撃ったということで、まわりの兵は、デキム・バートンを射殺する。クーデターは終了。
マリーメイアは助かる。
みなは、それぞれの場所に戻る。終わりである。

テーマを決め打ちにし過ぎると、戦って暴れ回るための口実にしか見えなくなる。そんなにテーマを決めない方がいいのではないのかな。堅苦しく思えるし。硬派な感じにしたかったのかも。
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