マグロ

死者との結婚のマグロのレビュー・感想・評価

死者との結婚(1960年製作の映画)
4.0
ヤクザ崩れの男中西に捨てられた光子は絶望し、お腹の中の子と共に死ぬために船に乗る。光子は船上で名家の新婚夫婦、忠則妙子と出会う。
夫婦はこれから実家へ初めて妻を見せにいくところだったが、突如船は沈没。夫婦は死に、光子だけが生き残ってしまう。

病院で目覚めた光子は驚く、なんと彼女は夫を亡くしたばかりの新妻妙子と勘違いされていたのだ!
忠則の両親や弟は彼女と産まれたばかりの赤子をあたたかく迎え入れる。光子は罪の意識にさいなまれながらも、ようやく手に入れた平和な暮らしを享受するが、そこに再び中西が現れ……。

めちゃくちゃおもしろい傑作国産ノワール!
オープニングからかっこよすぎて興奮しっぱなし。
光子は悪女というわけではなく、罪悪感を持ちながらも良い生活を手放せない感じがたまらない。弟の気持ちがわかりみが深すぎる。めちゃくちゃ守ってあげたくなる。

家族もみんな優しくて好き。
お母ちゃん絶対途中から嫌な姑になると思っててごめんよ…。

嫌なことされる→チクショウ殺してやる!→え、もう死んでる…!?の展開って何回も擦られてるはずなのに毎回楽しいよね。名作確実の確定演出みたいなもん。
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