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死者との結婚の一のレビュー・感想・評価

死者との結婚(1960年製作の映画)
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船の事故を生き延びた孤独なヒロイン小山明子がたまたま乗り合わせて亡くなった新婚夫婦と間違えられ田舎の名家に転がり込むなりすましサスペンス。ペンの試し書きでつい本名書いちゃったりしてバレるのバレないのも十分楽しいが、小山明子のラストに至るまで徹底した慎ましさと東山千栄子の反則級の活躍には結構胸打たれる。どんな状況においても自分を律して割に合わない決断をする女たち。最初の船室に海水が一気に流れ込む沈没シーンにはびっくりするし笑った。
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