私がジェット・リーやドニー・イェンの映画に求めるアクションの見せ方ってこういうのじゃないんだよなー。
チャン・イーモウが撮る武侠映画というものには大いに興味はあったが、それを上回る不安もあった。
斬新ではある。
でもさほど面白いとは思えなかった。
画面は美しい。
でも武侠映画に美しさなんて求めちゃいない。
ワダエミの極彩色の衣装なんかいらない。
ジェット・リーやドニー・イェンの目にも止まらぬ達人技を観たいんだ。
凡人の目では何が起きているのかすらよく解らないレベルのアクションが観たいのだ。
よく解らない、速すぎて見えない、そんなアクションをわざわざスローモーションにする必要なんてない。
確かに映像は美しい。
くどいようだが、観たいのはそういうのじゃない。
まぁ、同じようなことをリュック・ベッソンなんかもやっているが、武侠映画では不要な演出ではないかと思っている。
まぁ、演出面の不満だけならそこまで叩くこともないのだが、如何せん退屈。
最初のドニー・イェンとの対決はいいとしても、温いワイヤーアクションとかダラダラ見させられてもなぁ。
そもそも作り手はそういうのを目指しているわけじゃないよと言われるだろうが、やっぱり「違う！そうじゃない」感は残念としか言い様がない。
