昭和49年の作品だけど舞台は昭和前期。
建物や装いのそこかしこに時代の趣きを感じられ、ロケーションを活かした撮影構図も綺麗なので映像には飽きない。
展開にはやや粗さを感じるけれど、三枚目を演じる勝新太郎と寡黙で無愛想な高倉健の対比がおもしろく、梶芽衣子と3人で離合集散する旅路に濃いパワーを感じた。
ロードムービー風ながらも、目的地にはすぐに到達してしまうので、先の読めない過程を楽しむ面白さに欠けていた。
梶芽衣子はとっても美人。
それと終盤に舞台となる丹後の海辺が美しい。
旧丹後町の立岩。
冒頭の出所シーンは旧奈良監獄かな?