さっ

天狗党のさっのレビュー・感想・評価

天狗党(1969年製作の映画)
4.5
ラストで大量処刑のために砂浜に掘られた巨大な四角い穴! 喜八の『赤毛』等と通ずる題材だが、テロ組織の内部に焦点を当てたことで陰惨さと矛盾と行き詰まりはより際立つ。仲代達矢はこういう大矛盾に身をもって直面する役が本当にハマる。賭場で誤って斬られた女の身体から噴き出る鮮血、豪雨の中で百姓たちに誤解され襲撃されるシーンなど、暴力の描き方は容赦ない

仲代が兄の死体を抱えたショット、彼だけ背景から完全に浮き上がっていて、周囲が見えなくなった内心の表現として見事

加藤剛カッコ良かった
さっ

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