シュウメイシ

桜田門外ノ変のシュウメイシのレビュー・感想・評価

桜田門外ノ変(2010年製作の映画)
3.1
1860年、水戸と薩摩の浪士が開国を進める徳川幕府の大老井伊直弼を暗殺した事件を描いた時代劇。

桜田門外の変とその前後を描く展開。
幕府の大老といえば、幼い将軍の代わりに政治の実権を握るような役職。
今の総理大臣みたいなポジションで、現代でいえば国会前で総理大臣が襲われるみたいなものだと思うととてつもない大事件。

井伊直弼が襲撃されるシーンがリアルに再現されており、ホントにこんな感じだったんだろうなと鳥肌がたった。 
今で言ったらテロだけど、当時なら革命ともいえるのかもしれない。
襲撃した側が処罰されるのは当然だろうが、作中では描かれないけど、された側も主君を守れなかったために処罰されたらしいから切ない。

欧米列強がアジアに進出してきたことで、日本国内も混沌とした幕末。
とにかくこの幕末という時代は暗殺事件がとても多い、長く続いた江戸時代から現代へと繋がる明治までの節目に命を懸けて日本をなんとかしようと犠牲になった人物達を知ることが日本史の本分な気がしました。
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