マッサージ屋

桜田門外ノ変のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

桜田門外ノ変(2010年製作の映画)
4.0
安政7年(1860年)2月。
水戸藩士の関鉄之助(大沢たかお)らは水戸藩尊王攘夷派の金子孫二郎(柄本明)のもとに集結した。
ペリー来航以来、朝廷の意向を無視し鎖国政策の門戸を開こうとする江戸幕府の大老・井伊直弼(伊武雅人)を斬ろうという計画である。
そして3月3日。
桜田門から出た井伊直弼に襲撃をかける・・・。

久しぶりに鑑賞しました。
“桜田門外の変”は学生時代に誰もが目にした単語でしょう。
ペリーの黒船来航から安泰だった江戸幕府の翳りが見え始め、明治維新に至る大きなポイントになったもの。
まぁ歴史好きじゃないとそんな詳細は分からないでしょう。
私もこの作品をかつて見て勉強し直したくらい(笑)

水戸藩士らはいきりたって“日本を守ろう”と決起したわけですが、チラッと台詞の中にあった通り坂本龍馬曰く「まだ早い」。
薩摩の西郷隆盛も協力するはずだったが薩摩藩の中の情勢が変わり…など、井伊直弼の首をとったがことごとく梯子をはずされてしまった悲劇の顛末なんですね。

時系列通りに描いてないし、ちょっと混乱する展開かも。
でもこの骨太で意志の強い烈士達の生き様はとても感銘を受けます。

何より巨大セットを作って演出した桜田門でのシーンは絵的に素晴らしい!
血が雪に降り注ぐ様は恐怖もあるが美しさもある。