湿疹

コブラ・ヴェルデの湿疹のレビュー・感想・評価

コブラ・ヴェルデ(1988年製作の映画)
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一日60キロ歩くのに靴や馬を信用していないから裸足で歩くキンスキー。流刑の地で反乱の指導者になり、王の首をとりに行く道中に目にしたコブラに対し、「俺がコブラだ」と一切譲らない。本人が肩を切って逃げて移動するのではなく、移動させられ、歩かさせられ、それに人がついてきて、そのことで場が変容して、出来事が生み出されるのが、ここではない場所を求める人間コブラの最高の倫理。『フィツカラルド』を観たあとだと、裏切られ一人で小舟を出そうとし海辺で力尽きる姿は切なさもひとしお。このシーンは本当に最後にヘルツォークとキンスキーが一緒に撮ったシーンらしい。
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