Jeffrey

コブラ・ヴェルデのJeffreyのレビュー・感想・評価

コブラ・ヴェルデ(1988年製作の映画)
4.5
‪「コブラ・ヴェルデ 緑の蛇」‬
‪昔にフライシャーのマンディンゴと言う南部の奴隷映画を観て衝撃を受けたがヘルツォークの本作にも衝撃を受けた。初鑑したが素晴らしいの一言…山賊から総監に成り上がった男の半生を描いた作品だが兎に角圧倒される。異常な映像に加え臨場感あるセットや芝居が魅力的だ。この作品のキンスキーの役どころは控えめだ。控えめ、と言っても強烈なビジュアルがそれを補って入る。が、しかしそれでも覇気をまとっていない。それに物語の設定もやや向かない思考、展開が感じられる。まず主人公が己の意志で動いている様に見えないのと、目的がいまいち。ま、前作の「アギーレ」や「フィツカラルド」以上のキンスキーに魅力を感じない。それでも白人憎しの王の奴隷になり、殺され、助けられ…のストーリーの風変わりさと歴史をヘルツォークなりの脳裏で考えたプロットはかなり好みではある。だからイカれてる感は半端ない。それが持味なのだから拍手はしたい。

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