みほみほ

オーロラの彼方へのみほみほのレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
4.5
💫2023年16本目💫(字幕)

シンプルに映画っていいなぁ…と改めて感じさせてくれる一本。キャッチコピーから連想するように、感動とファンタジーに振り切った作品だとばかり思っていたけど、サスペンス要素が強くてこんなにハラハラ出来るとは…!これは嬉しい誤算。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような既視感もあるけど、サスペンスががっちり絡んでくるのは予想外だったので、想像とはまた違った映画体験が出来て感動。

皆絶対好きだよね、こういう映画!という夢の詰まった空気からのシリアス展開や、36歳の息子目線の父への思いに共感する点では子供よりも大人の方が染みる作品なのかなと思う。

時空を超えて 父と息子が手を取り合い未来を掴み取ろうと奮闘する姿にはロマンを感じるし、生きる上で私たち人間が決して叶えられない願いを映画に託したような希望の詰まった夢の時間だったので、自分の逢いたい人を浮かべながら没頭する事が出来ました。

序盤からジーンときていて、これからもっと泣かされるんだろうなと思っていたら予想外の展開…見応えがあって泣いてる暇すら無くなったので、不意をつかれて楽しかった!

個人的には 寂しく現代を生きるジョニーが、父の影響によって 何か生き方が変わっていく感動作を想像していたので、蓋を開けてみたら全く違う映画でびっくり。心に煌めきが宿るかのような神秘的さを持ちながら、シリアスな展開にはグイグイと惹き付けられた。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
「ゴースト ニューヨークの幻」のような面白みと切なさを残しながらも、新たな世界観で楽しませてくれた作品でした。

どことなく「バタフライ・エフェクト」を感じたので、本作に影響受けた作品も多いのではないかなと思った。

一つだけ気になるのは、ラストスパートの展開で感動しつつも…冷静に考えるとどっちがどっち?!🧠と頭混乱したので、今まで疑問と答えが上手いことハマっていた為にラストだけ強引なのがちょっぴり残念だった。

しかし心が枯れきった大人の今観てもこんなに清々しい気持ちになれたのだから、昔観ていたなら自分の基盤となった映画と同じくらい影響力があるんだろうなと思えたので、好き。

オーロラの神秘的さに重なる奇跡のお話。私も天国の両親に逢いたくなりました⭐
みほみほ

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